2020年12月31日木曜日

Cessna Citation Longitude でIFR&ILS オートパイロットと自動着陸

Microsoft Flight Simulator 2020のビジネスジェット、Cessna Citation Longitudeのオートパイロットの使い方について説明していきます。

私は、フライトシミュレータが初めてで、一か月経っていない初心者なので間違っているところがあるかもしれませんが、初心者ならではの視点で説明したいと思います。

なお、Cessna 152でのTRAININGコースは一通り終えた上でお読みください。

最初に知っておくべきこと

着陸までしようとした場合、最低限次の事を知っておくとよいと思います。

  1. ワールドマップのフライトプラン作成でコースを設定する。
  2. ILS(計器着陸装置)の周波数は、開始後、NAV1かNAV2に自分で設定する必要がある。(アプローチ、滑走路を指定した場合は自動で入っていることはある)
  3. オートパイロット(AP)と言っても、スロットルは別系統。手動で調整するか、装備されている場合はオートスロットルを別途有効にする。
  4. 離陸後、Approachコースに入るまではAPのNAV(ナビゲーション)モードで行けるが、その後、着陸コースに乗せる手前から、APR(アプローチ)モードにする。
  5. CDI(コンパス内に表示される目標)も、アプローチまではGPSを選択。着陸時はLOC(NAV)を選択する。
フライトプランは、離発着の空港と、Departure(航空路本体に入るまでの経路)、Arrival(着陸コースに入るまでの経路)、Approach(着陸コース、または着陸滑走路)を指定します。おそらく機中でも設定可能ですが、細かいルートの指定は無理だと思います。ここでは画面例の通り選んでもらえばよいかと思います。プランは滑走路から滑走路まででも良いですが、以下ではゲートのエンジン始動から説明します。

2点目は分かるようになるのに少しかかりました。フライトプランでArrivalの滑走路を指定すると、装置にフライトプランが入っているように見えるのに、ILSの周波数は設定してくれないのです。これが分かるまでに時間がかかりました。しかも、自分でリアルに調べる必要があります。Longtitudeの場合、目的の空港コードをキーパッドで打ち込めばすぐわかります(後述)。G1000の場合は、ダイヤル式のノブでカチカチ入れて調べるのですが、ネットで情報を調べた方が早いかもしれません。

上記、並びに以降は、プロペラ機の飛行支援システムG1000でも操作以外はほぼ同様だと思います。

このゲームはマニュアルがなく、チュートリアルで教えてもらった以上のことをやるにはいろいろと調べなくてはならず、とても勉強することになりました…。このページだけで基本はやれるようにしてみます。

それでは、釧路空港から千歳空港までフライトで説明します。

大まかな流れ

以下のような流れになります。
  1. フライトプラン作成と高度の確認
  2. エンジン始動・着陸先ILS周波数のNAV設定
  3. 離陸とNAVモードによるオートパイロット開始
  4. 降下
  5. アプローチモードへの切り替えとILSランディング

フライトプランの設定

まず、出発と目的地の空港とゲートを選びます。ゲートを選ぶ場合はZoom detailで空港の詳細がでて選べます。空港までの指定でも良いです。ちなみにゲートも、適した飛行機のサイズやなどがあり、実際の空港を知らないとどれを選べば悩むかもしれません。


次に、機種の下にあるリストボックスから"IFR(Low-altitude airways)"を選びます。
するとある程度自動的に航路が選択されますが、好みのルートを設定します。

Departure, Arrival, Approachの航路を選んでください。この時、特にApproachとArrivalがスムースにつながるコースが良いと思います。急な旋回などをすると、進入しきれない可能性があるためです。

なおこの例では千歳空港の滑走路19Rを目指しています。千歳空港の場合、Approachは滑走路毎に指定があるようです。LOC-19Rのあとに X,Y,Zとラベルが異なるコースが有りますが、これは進入高度に違いが有ります。Xが一番高い(そして距離が遠い)です。

次に右の"NAV LOG"を押して、フライトプラン全体を確認します。ここで重要なのが、最高高度いつから、どれくらい降下を始めないと行けないかです。ゲームの作り込みが甘いのか、現実もそうなのかわからないのですが、実は管制の無線指示を受け身で指示された高度で飛んでいると降下が間に合わなくなることがあります。こちらから意識して下げ始める必要があります。

ここでは、NOTAKをすぎてすぐに降下を始めることになり、TOMAMで7000ft、NACKSで3000ftにまで降下しているべき、という確認をします。

それでは、フライトスタートです。もちろん、Cessna Citation Longitiudeを機種として選択することも忘れないでください。

エンジン始動

Longtitudeはチェックリストがしっかりしているので、チェックリストを順にたどれば大丈夫です。慣れなかったり時間がない時は、ctrl-eで一気にエンジン始動してしまうのも悪くはないと思います。
バッテリON & ジェネレータスイッチオン:パイロットの操縦桿右に隠れているスイッチの一番したの真ん中2つを押し、上のジェネレータスイッチをオンにします。





APUスタート&モニタ:コパイロット席の脇にあるノブをSTARTに一度して、APU(ジェットエンジンを始動させるための補助エンジン)MFD(中央の地図メインの画面)の左下のAPUの数字を100%までモニタします。

APUジェネレータ始動:バッテリスイッチの左横にあるAPUジェネレータのスイッチをオンにします。


エンジン始動:パイロット席脇のオレンジのスイッチの蓋を開け、ONにし、内側にあるスタータースイッチを押します。右、左と実施してください。ヒューンとエンジンの回転数が上がっていく音がすると思います。

エンジンが始動したら、APUジェネレータはOFFにAPUをOFFにします。

フライトプランのチェック



コックピットの右のパネル(G1000と違い、タッチパネルです!)の真ん中Flight Planを選んで、フライトプランが入力されていることを確認します。Backを押して、ホーム画面に戻ります。

着陸先のILS周波数の設定

着陸先のILS周波数の検索とNAVへの設定



ホーム画面のWaypoint Infoを押して続いてAirport(画面省略)を押します。表れたキーボードで空港のコード(ここでは千歳のRJCC)を入れてEnterを押します。
出てきた画面で、続いてFreqを押して、出てきたリストの中から着陸したい滑走路のILSの周波数(ここではILS RW19Rの111.50)の数字の青い部分を押します。

どのNAV情報枠にセットするかを聞いてくるので選んでください。ここではNAV1のActiveを選択します。

ナビゲーションソースの設定


コックピット左(最初見えなかった…)の画面の中央やや上、”NAV Source”ボタンを押して”FMS”に設定してください。PFD(パイロット真正面)のCDIの矢印の表示が紫になりFMSとでると思います。

これで出発の準備は完了です。

離陸

管制通信ごっこ:IFRクリアランス、TAXINGクリアランスとプッシュバック



管制と順に交信をしてIFRクリアランスでスコーク(Squawk)コードをもらい、タクシングのクリアランスをもらい、プッシュバック(機体をゲートから押し出してもらう)。その後、エンジン出力をあげて滑走路までタクシングします。なお、IFRクリアランス時にもらう高度をALTノブを回してPFDの右の高度計の上の青い数字として設定しておいてください。離陸後すぐ使います。Squawkは自動で設定されます。

離陸!そして自動操縦開始

滑走路に入り、TAKE OFFのクリアランスをもらったら、加速して離陸してください。離陸したら、すぐにコックピット前方のNAVボタンとFLCボタンを押してモードを指定してAPボタンを押してオートパイロットをエンゲージ(有効に)させてみてください。ここまで設定がうまく行っていれば、勝手に方向を変えて、高度も先程ALTノブで設定した高さまで上がっていくと思います。設定した高さになったら、自動的にALTモードに移行します。FLCボタンのランプが消え、ALTボタンのランプが付きます。

ちなみに画面、雲で全然見えてませんが、APなのでへっちゃらです。

巡航

オートスロットルで楽ちん


Longitude にはオートスロットルの機能が有ります。スロットルレバーの脇のレバーのボタンを押して有効にして下さい。APボタンのそばにあるスピードノブで目標スピードを変更します。あとは降下開始ポイントまで、管制官と交信を適当にしながら巡航します。

進路の確認やら

マップの操作ですが、フライトプランを表示する画面の右下のノブを一度押すと、画面が方眼になります。そこをなぞると、タッチパネルの要領でマップ画面上のカーソルを移動させることが出来ます。ノブを左右で拡大縮小です。
なお、PFDへの風向きの表示は、パイロット左の画面で出来ます。”PFD Setting"ボタンを押すと、Wind OFFとなっていると思いますが、ここを押すとG1000と同様の選択肢(Option1,2,3)が出てきますので、お好みのものを選びます。

ILSランディング

降下開始!


フライトプラン作成時に確認した降下開始地点をすぎたら、管制に(しつこく^^;)高度降下の依頼(REQUEST CRUESING ALTITUDE DECREASE)をして高度を下げていきます。オートパイロットで高度を下げるにはALTノブで高度を指定して、FLCボタンでFLCモードにしして自動で降下させます。

アプローチ&ILS捕捉


アプローチのコース(着陸コースに進入するコース。コース画面ではNACKSの手前までのコース)に入り、着陸するコースの直線と交わるように飛行機が舵を切って進みだしたら、APRボタンを押してアプローチモードにしてください。上の画面でAPRのランプがついているのが分かると思います。高度にも気を付けて、目標より高い場合はFLCモードを併用して必要に応じて下げてください。


左の操作画面の"NAV Source"ボタンを押してNAV1(離陸前に設定した、着陸先滑走路のILS周波数を設定したNAV)にしてください。(アプローチコースに入ったら自動で切り替わる場合も有ります。)


CDIの矢印が緑色になりオートパイロットがILSを追いかけ始めます。ILSの電波をつかむと、高度計の左に緑で”G”という文字と緑の◇が出ます。◇が今の水平位置での理想的な進入高度になります。おそらく、◇が自機の位置より上に出るので、これが降りてくるまで直進です。◇が下にある時は、自機が高すぎるので高度をさらに下げます。またオートスロットルを切ってスピードを下げてください。

着陸!


グライドスロープに乗ったら、フラップ(F7orF8キー)、ランディングギアを出して(Ctrl-g)準備をし、CDIや滑走路を目視して左右のずれがないかや降下速度に注意して降下を続けてください。残り500ft以下のどこかでAPボタンを押してオートパイロットを切り、着地目前でフレア、着地してください。

以上で、Cessna Citation Longitude でのオートパイロットによる飛行、ILS着陸の説明でした。初心者なので間違っているところもあるかもしれません。でも、フライトシミュに慣れている方や、実際の操縦経験がある人などの動画や説明サイトは、難しすぎてという人のために、細かく書いてみました。わからない所あればコメントで質問してください。

G1000搭載が多いプロペラ機もよいのですが、Citation Longitude は、
  • ジェット機なので速い
  • 航続距離も長く、高高度まで行ける
  • オートスロットルが使える
  • 搭載の飛行支援装置G5000がG1000より操作性が良い(G1000は文字を入れるにもノブをカチカチ回す…)
  • エアライン機よりは軽い
ということで、単純に飛行を楽しむにや良い機体かなと思います。

ちなみに本物の機体は、こちらの記事を読むと、着陸50フィートまでオートパイロット・オートスロットルでいけるそうです。

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